休日、朝の音
外が明るくなってきて目が覚める。
休日だから急いで起きる必要はないのだけど
朝が好きだから起きる。
休日の朝は、一番に起きるお母さんが
静かに、そろっと階段を降りる足音から始まる。
その音を聞くたび、優しさを感じる。
カーテンを開いて、シャッターを開ける音。
(もちろん窓や網戸を閉める音も)
昨日の夜の洗い物を片付ける音。
それから洗濯機が回り始めるピロピロした音楽。
キッチンで、包丁を取り出す音、
冷蔵庫からヨーグルトを出すところであろう音、
それと、時々くしゃみ。
開けたままのドアや窓から
たくさんの音が聞こえてくるその間中、
洗濯機はよく回っている。
もちろん、外では鳥もさえずっている。
今、
こんな音たちをベットの上で聞いている。
音だけでお母さんがどこに居て
何をしているかすぐ想像できる。
ここで長く暮らしてきたんだなぁ、私。
パパが設計して、建ててくれた家。
ここでお母さんが毎日、家事をしてくれる。
これ対する気持ちは言葉にはできないなぁ。
さぁ、お母さんと朝ごはんを食べよう。
私もそろっと1階に降りよう。