四月になれば彼女は
何とも言えない読了感。
ハッピーエンドのはず、なのにすっきりしない。
胸が詰まるほどグッときたわけでもなければ
つまらなかったわけでもない。面白かった。
と、すればなんだろう。
(あらすじ)
恋、愛、結婚、という幸せな状況の中
この本の中で起こる感情、出来事は
迷い、不安、死、逃亡、喪失感、、
負のイメージを持つことばかり。
でもそれを私は冷静に受け止めていた。
ものすごく他人事に思えたからだろうか。
それとも愛が永遠ではない事をもうすでに覚悟しているからだろうか。
分からない事だらけの中、一つ言えることは、
これだけ愛が冷めたさまを見せつけられても尚、私は自分の中にある愛を信じている。
愛が一体なんなのかも分からないままに。
好き、一緒にいたい、安心、許す、認める、尊敬する、待つ、
愛ってなんだろう。どうなるんだろう。
川村元気「四月になれば彼女は」
いろんな本に恋愛感情は付き物だけど
こんなにもひたすらな恋愛小説を
読んだのは初めてだったかもしれない。